新井 浩文 × 下鳥 直之(Victim) | Archives(2007)


今回はVICTIMの下鳥氏と俳優の新井 浩文氏に登場していただいた対談企画をお送りします。 

(2007年7月東京にて)

 ◆新井 浩文氏・・・俳優。「GO」で映画界に登場後、「ジョゼと虎と魚たち」「血と骨」などに出演。独自の個性と存在感で、今の日本映画界に欠かせない人物 

◆下鳥 直之氏・・・もはや説明の必要が無いブランド、Victimのデザイナー。その高いカリスマ性でファッション業界を牽引する重要人物の一人。

 [tinyworld]お二人の出会いを教えてください。 

下鳥:ブランドを立ち上げる前くらい、5年前くらいに友達(岡田義徳氏)の家でゲーム仲間として紹介されました。 

新井:昔「太陽の季節」というドラマで岡田君と共演する機会があって仲良くなった時、共通の趣味であったサッカーゲームのウィニングイレブンですごく上手な奴がいるんだけど家に来なよ。みたいな話になって、そこに下鳥君がいたんだよね。 

下鳥:当時の彼の家はある意味溜まり場みたいな家になってて、男ばかりで年越しの三日間、ほぼオールでゲーム合宿。みたいな感じになってたんですよね(笑)。吉牛食べて家に風呂だけ入りに行って一時間後に集合!とか(笑)。ちょうどVictimが立ち上がった頃でまだ時間があった頃ですね。

 [tinyworld]お互いの印象はでどうでしたか?

 新井:昔も今も腰の低い人だなって思いました(笑) 下鳥:僕は新井くんが自分のことを「ウチ」っていうんで、なんだかすごく我の強い人って思い込んでいました。今は5年前と比べて人間の深みみたいなものが増したなんて勝手に思ってます。 

新井:年取ったのかな?(笑)下鳥君もいい意味で変わったよね。生きて行くうえで成長するってのはすごく重要なことで、これは持論なんだけど、男は顔に全部生き方が出るから、顔がいいってことはいい生き方をしてる。って事だと思うんだよね。 

下鳥:照れますが,うまくまとめてますね(笑)でもお互いに満足いく年のとり方をしてるのかなって思いますね。


 [tinyworld]今はまっているものは何ですか? 

下鳥:ブログを始めてからは写真にはまってますね。ずっと欲しかったライカのM8というカメラを自分の誕生日に購入しました。遠出をする時は1人で撮ったりしてます。とにかく枚数を撮りながら勉強中です。年をとっても一生付き合っていけるカメラなので、この趣味はずっと続きそうです。 

新井:下鳥君はインテリアとか凝ってるよね。自宅の部屋がお洒落だと思う。俺はうといから全然わからないんだけど、わかる人が見ればわかるんだろうね。でもなんかすごい。っていう雰囲気は伝わってくる。生活感は無いし(笑)。 

下鳥:ホテルが好きなので,自宅もホテルの様にしたくなります。部屋の空間をつくることで、頭がすっきりしていい発想が出てくると思っているので。デザイナーとうい職業は経験することがすごく重要だと思ってるので、飲食店にしても家具にしても、なるべくお洒落なモノに触れたりするようにしてますね。 

新井:確かに下鳥くんチョイスの飲食店はお洒落だよね。 

下鳥:新井君の場合はお洒落よりも味の方がこだわりがあるんだよね。 新井:肉が好きなんですけどね(笑)。飯はうるさいんですよ。地方に仕事行くときは、詳しい方に先にいい店に知ってるから教えてもらったりして(笑)。京都とか金沢、福岡は御飯が美味しかったですね。 [tinyworld]新井さんがはまっているものは何ですか? 

新井:ゲーム好きは有名ですよ。自称ですが,映画界でトップ3になるんじゃないですかね(笑)。先程話したウィニングイレブンの神戸大会に行って優勝して賞金10万円を手にしました(笑)。ちなみに翌日、VIICTIMの事務所に報告にいった際に勝負したら,スタッフ3人にボコボコにやられて,見事に3連敗でした。(笑)ちなみに賞金は友達と一緒にその日に神戸牛を食べましたね。 あとマージャンもします。海外に行ったらカジノに行きますし、賭け事好きですね。韓国のウォーカーヒルでバカラを後ろから見ていたら、日本人のおばさんが「やらないの?」と話しかけてきて、「これどっちかに賭けるだけだよ」とか教えてくれて。そのとき勝っても負けても10万だけ使おうと思って持っていってたんですけど、結局150万勝ってしまいました(笑)すごい人だかりができてましたよ。みんな正装してたのに、アナクロのデニムとTシャツにキャップかぶって(笑)なんだこのガキ!と言う感じでしたね。やっぱり賭け事は好きですね~。


 [tinyworld]現在の仕事に就いた経緯を教えてください。 

下鳥:高校の頃から東京に遊びに来てたんですけどモデルにスカウトされて、高校卒業と同時に正式に契約をして、コレクションのウォーキングモデルをやってました。その後洋服屋さんでショップスタッフをやって、今に至るという感じなんですけど。モデルをやりたかったかというと疑問で、洋服に携わる仕事がしたかったんだと思います。。思い起こせば中学生の頃からビンデージものの服とかを買っては飽きて後輩に売ったりしてました。親と一緒に校長室に呼ばれて物品の売買とかしたらだめだよとか言われながら(笑)。当時はグレゴリーの旧タグのカバンとかを集めては売ったりしてましたね。 あと東京に出てきたのはもっと刺激を受けたかったのもありますね。刺激は自分で探しに行かないと無い場所だったので。今の職業は実際専門に通ったわけではないので、最初は技術よりは自分の感性で仕事をしてる部分がありましたが、洋服を実際に作ってみて年月を重ねてクオリティを高まっていってると思う。。やりながらリアルに学ぶことで学校に行くよりも近道したんではないかなと僕は思ってます。 

新井:ウチらの世代って高校生くらいだとチェックメイトとメンズノンノを毎回買ってたんですけど、地元の青森ってブランド物が手に入らなくて。でも父親が東京に居たから結構出てきて買ってた。ビームスの袋とか持ってると地元でオ~っとかいわれてた時代だった(笑)、最近は雑誌を買うことも無くなったけど、この職業についてから服を作っている人と知り合える機会が増えて、その中でも自分でもカッコいいな~と思う人の服を着ています。 一番最初に知り合ったのが田主さん(ANACHRONORM)ですごくかっこいい人です。やさしいし、声もしぶいし。僕が「青い春」でデビューしてすぐのときに紹介されて、そのとき僕は泥酔してたんですけど(笑)普通に会話してくれて。「今度展示会に来てください」とか言われて。展示会って当時何のことかよくわからない感じだったんですけどね。今、仲の良いブランドはVictimとANACHRONORMとCOOTIEとNumberNineかな。もうこれだけでいいと思う位です。下鳥君とは始めからの付き合いだもんね。立ち上げの時Tシャツ4型だけだったもんね。俺今でも持ってるよ。 

 下鳥:一番最初にモデルをしてくれたのも岡田くんと新井くん。relaxという雑誌でポーター特集やってたんですけど、そのときのスタイリングを僕が全部やらせてもらって。そこで自分の服も混ぜて着て頂きました。 

新井:モヒカンにパンチパーマだったよね。「ジョゼと虎と魚たち」をやった後でこの髪型で大丈夫?とかいって(笑)。。この世界に入ったのは元々有名になりたくて青森から出てきたんです(笑)。Nicoをやっていた横山優貴が学年一個下で当時原宿でスカウトされてデビューしたぞ。って聞いて、俺も原宿1週間位歩いてたんですけど結局スカウトされなくて(笑)。それで夜飲み歩いてたら上町の屋台でたまたまプロデューサーと知り合って、その人の紹介で今の仕事があります。当時は俳優ではなく有名になりたかったんです(笑)。


 [tinyworld]仕事へのこだわりを教えてください。 

新井:台本にはこだわります。台本が良くないといい映画は出来ないから。服を作る人、音楽の人もモノ作りをやる上で玄人の人が好きなんですよ。僕の周りにいる洋服関係だと、下鳥君にしろ、田主さんにしろ、COOTIEのGO君にしろ,宮下さんにしろクオリティが高いと思うんですよね。 音楽関係だとACIDMANにしろDragon Ashもみんなそうだしみんな、ジャンルは違えどもプロ意識があってそれに負けたくないんです。Victimの展示会に来てカッコいいなとか思うと、自分の映画見てもらうときにダサいと思われるのもいやだから真剣につくりますよね。 

下鳥:新井君は今みたいに有名になりたい。と格好つけずに言うところが僕は素直でとても好きです。有名になりたい気持ちを、格好つけて有名になりたくない。と言っているのは、一緒にいても面倒くさいと思いますね。一度の人生なので僕自身、本心のまま生きたいし,そういう世間体にあわせて会話をする人よりも、自分の本心に素直で汚い部分も発言する人のほうが人間味があって好きだと思います。僕もTシャツを4型出した当時、毎日遊んでいたんですけど、毎日遊んでいるとお金が足りなくなりそうな時もあったりして、おごってもらうのもいやで、正直なところ早くお金を稼ぎたいと思いましたね。それと、まわりのみんなに僕も自信を持って何かやってるっていうのを早く胸を張って言いたかったです。


 [tinyworld]今後の目標を教えてください。 

下鳥:samuraiさんの32pの特集が終わったところでちょっと抜け殻状態(笑)でもお店を動かしたいなと考えているところです。 新井:僕は日本の映画界をぶち壊して新しいものをつくりたいと思ってます。監督も俳優もスタッフも面子が揃ってる核の世代だと思ってるので。 [tinyworld]自分の生き方やスタイルはどのようなものですか? 下鳥:僕は一つだけあります。人間の平均的な生活習慣でいうと、人生の3分の1が睡眠時間なわけですけど、睡眠時間を4分の1や5分の1にすることで、そこで行動ができるのであれば得るものは大きいと思うんですよね。先はわからないですけど、今は無駄な時間を作りたくないので、常に何かしようと思って行動してます。2つのことを同時にすることも好きで、お風呂につかりながら本を読んだり、PSPをしたり、DVDを見たり。一石二鳥が大好きです(笑)常に効率を考えながら行動するようにしてますね。頭疲れない?って聞かれたりするけど特に疲れないんですよ。 

新井:僕の考え方としては、ギャンブル。一本映画で失敗したら仕事が来ないと思ってて、仕事無くなって飯食えなくなったら渋谷で座ってますから(笑)。あとどうせ死ぬから好きなことをやろうって思ってます。すごい後悔することがいやなんですよね。失敗してもすごいプラス思考で、この次のためにこの失敗があるんだと思ってます。仕事でもプライベートでも素敵な女性がいたらアタックしようと。そのうち死ぬから(笑)。 

下鳥:本当にそうですよね。やらずに後悔するならやって後悔します。

 新井:ウチのまわりにはいないけど、4,50オーバーの人で、俺も昔はこうだったとか言われるとドン冷めですね。だから常にやりたいことやろうと思いますね。 [tinyworld]秋冬の狙いを教えてください。 

下鳥:年々服をつくっていてクオリティを上げる必要があるわけですけど、「我」を入れることができるようになりましたね。最初はお客さんあっての。という部分がありましたけど、やっぱりリアルに自分が着たい服がいい。と思うと生地のクオリティを上げた方がいいとか色々考えることが出てくるんですよね。今回の秋冬もVictimは変らずベーシックなのですが、これまでのVictimのベーシックな部分にオプションで追加できるというイメージでつくりました。過去のVictimにあわせる今年のVictimという感じですね。いままでのベーシックな中にインパクト系を入れる小物とかもつくってトータルなリアルクローズを意識しましたね。日常に適したモノがいいかなと。その方が長く着れるし、他のブランドとの接着剤的な役割にもなり得ますし。着れるというよりは使えるという服をつくりたいですね。


 [tinyworld]限定コラボについて教えてください。 

下鳥:単純に言うとお客さんにリアルに長く着れるもの。どのアイテムやブランドにもあわせられるものを意識しました。今期はロング丈を使ったので、今回はショート丈のネルシャツをtinyworld限定として作らせて頂きました。

 [tinyworld]最後に 下鳥:僕は全国の取引さんの中で面白い取り組みをtinyworldさんはやっていると思います。常にお客さんの興味のある取り組みをもっとやっていってくれると楽しみにです。あと皆さんに。洋服は自己満足なので、ぜひ自己満を楽しんでもらいたいと思います。 

新井:下鳥さんって男惚れする位のいい男なので、その人が作っている服はきっといい服だと思ってます。現場に着て行ってもその服かっこいいね。それどこの?って言われることが多いです。そう言われるとうれしいよね(笑)

 [tinyworld]ありがとうございました。 

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