STENCILONE[/caption][gallery link="file" ids="48639,48640,48641,48642,48643,48719,48720"]

今回のテーマ「SECOND COMING」は、先日、急遽来日公演が中止になったバンド「STONE ROSES」のセカンド・アルバムに由来します。アルバム・タイトルは、そのままズバリ「Second Coming」です。ご存知の方も多いと思いますが、’８０年代後半にイギリスのマンチェスターで起こり、世界中の音楽ファンを夢中にさせた「マンチェスター（後にマッドチェスターと呼ばれるようになる）ムーブメント」。それまでの「シューゲイザー」と呼ばれる轟音でギターを鳴らすライブハウスを中心としたギターロックと、ブリストルを代表とするクラブのトリップホップなどを融合させた、新しい解釈の、新しいリズムの音楽を鳴らすバンドが一斉に頭角を表しました。Happy Mondaysを筆頭に、The Charlatns、Inspiral Carpets、EMFなど数えきれないほどのバンドが注目されました。そのムーブメントの「最終兵器」とも呼ばれたストーン・ローゼズ。１２インチシングルのリリースのみを続けた、その活動の仕方やジャケットデザインの秀逸さも話題になり、１９８９年、満を持して発売されたファースト・アルバム「石と薔薇」は、当時「現代のサージェント・ペッパーズ」と評されたほどの衝撃でした。当時２０代だった世代のUKロック好きならば、必ずや少なからずの影響を受けたであろう歴史的アルバムです。そのストーン・ローゼズが所属していた弱小レコードレーベルが「SILVERTONE RECORDS」です。アルバム発売後、バンドはレーベルから離れ、裁判沙汰にまでなってしまった悲しい歴史を持つレーベルですが、この「SILVERTONE」という綴りさえ見れば「＝ストーン・ローゼズ」という認識を植え付けてくれた、偉大なるロゴマークです。過去にはNARCOTICでも、同じくこのロゴをモチーフにレコードバッグを作ったこともあるほど愛着のあるロゴです。そういった過去の経緯も含めて、このロゴに最大の敬意を込めて、今回最初のテンプレートのモチーフに選びました。是非、イベント当日は、そういったモノローグ的な想いを受け取ってください。よろしくお願いします。ILA.&WRIGHT The Stencil Awakens 河原　光

2016.06